Sample Dental Clinic

082-228-1224受付時間:AM9:00〜PM6:30 休診日:水曜・日曜・祝祭日

 

よくある質問


Q:神経を取ると歯が弱くなるのでしょうか?

A: むし歯、歯周病などおくちの病気はほとんどが感染症で、細菌により歯や
歯周組織が侵されます。
その結果、むし歯であれば歯を削って詰め物を入れますが、歯は削られると
弱くなります。それが深いむし歯で、歯髄(神経と血管で構成される組織)まで
侵されると、俗に言う『神経を取る』治療が必要となります。
歯髄を取ってしまったら、歯に栄養を与えている動静脈も取ってしまいますから、
むし歯の痛みはなくなりますが、歯がもろくなり、将来、むし歯になっても痛みを
感じません。ちょっとしたことで歯にひびが入り、抜歯になることもあります。
深いむし歯でもなるべく歯髄を残す治療が重要です。

Q:定期健診はどうして大切なのですか?

A: 全くむし歯のないきれいな歯でも歯を支えている組織が歯周病や様々な原因で
破壊された場合にも歯を失うことになります。
それを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?原因は細菌ですから、それを貯めない
ように日々の歯ブラシを怠らないことです(ホームケア)。そして定期的に歯科医院で
歯垢や歯石を取ってもらうことです(プロフェッショナルケア)。
その後は1ヵ月~3ヵ月の間隔でメインテナンスに通院しましょう。そうすることによって、
一度治療した歯がまたむし歯になったり歯周病が悪化したりする確率はぐっと下がります。
不幸にして義歯になった場合にも、奥歯でしっかり噛める環境を作っておくと、高齢に
なってからの認知症防止にもつながります。
とにかく痛くなってから駆け込むのではなく、痛くなくても定期的に歯科医院で健診をして
もらうことが、一生自分の歯で噛むことへの第一歩です。

Q:歯ブラシは何分くらいすればいいのですか?

A:よく聞かれる質問です。おくちの中の磨き残しを完璧に落とすことが出来ればたった3分でも
十分かもしれませんが、なかなかそのような人はいません。私がお勧めするのは“ながら磨き”です。
食後に洗面所ではなく、居間などで新聞を読みながら、テレビを見ながら、あるいは音楽を聞き
ながら歯磨き粉をつけずに磨いてください。
出てくるのは自分の唾液なのでそのままのみ込んでも構いません。15分から20分かければよろしいと
思います。最初から磨き粉をつけて磨くと、おくちの中がさっぱりして磨けた気になりますが、実は
プラークは取れていません。
時間をかけて丁寧に磨いた後、最後の仕上げに磨き粉をつけて磨いてください。

Q:舌の白い汚れはどうやって取ったらいいですか?

A:舌の白い汚れを“舌苔(ぜったい)”といいます。舌苔を歯ブラシなどでこすって臭いを嗅いでみると、
大変臭いので、神経質に取ろうとされる方がいらっしゃいます。
舌苔をとる道具も色々市販されていますが(作れば売れるので)、あまりこすりすぎると味覚障害を
起こすことがあります。基本的には積極的に取らないようにすることが大事です。
うっすら白い状態は全くの正常。逆に白い舌苔がないピンクとか赤い舌は不健康な場合があります。
どうしても気になるようなら歯磨きの後に、歯ブラシで1~2回軽くこするくらいでいいと思います。


Q:どのような歯磨き粉がいいんですか?

A:基本的には①フッ化物(いわゆるフッ素:NaFなど) ②低研磨 ③キシリトール の3条件です。
①フッ化物は歯自体を強くする作用があるので現在市販されている歯磨き粉のほとんどに入って
いますが、薬局などで売られているものより歯科医院専売の方が含有量は多いです。
現在では1450ppm入りのものもあります。
②歯についた汚れを取るために研磨剤が入っていますが、あまりその粒子が大きいと歯の表面
を削ってしまうことになります。できれば“低研磨”と表示されているものを選びましょう。
③甘味料はむし歯の原因を作らないキシリトール入りのものがよろしいと思います。


Q:うがい薬は効果がありますか?

A:歯磨きの後にうがい薬で口の中をゆすぐのは、うがい薬の薬用成分により炎症や口臭を押さえる
効果が期待できますが、成分の中にアルコールが入っているものは避けたほうがいいと思います。
アルコールにより口の中が乾き、唾液による口の中を洗い流す作用、細菌の増殖を抑える作用、
口の中の粘膜を保護する作用などが阻害されます。


Q:口の中が乾きます。何が原因でしょうか?
A: 糖尿病やシェーグレン症候群などの病気が原因の事もありますが、ほとんどの場合は、
①疲労・体調不良 ②緊張・ストレス ③薬の副作用 ④加齢 ⑤口呼吸 ⑥食べ物を噛まない習慣
などによって唾液の量が減少し、口の中が乾きます。
唾液の量を増やすには
1.水分補給、口の中を潤す。
2.食べ物を食べる回数を増やす。
3.唾液腺マッサージと舌の運動。
4.睡眠をしっかりとる。
5.ストレスをためない 
などです。
唾液腺マッサージに関しては
・耳下腺…耳たぶの下あたりを後ろから前にぐるぐる回す
・顎下腺…あごの骨の内側の柔らかい部分を耳の下から顎の先まで数か所を順番に押し上げる
・舌下腺…あごの真下から押し上げる ようにすれば唾液の分泌が増えます。強くせず、弱い力で
ゆっくりとやってみてください。


Q:口呼吸をしているから治したほうがいいと言われました。

A:最近口呼吸をする人が増加していますが、人間が本来行う鼻呼吸に戻せば、様々な病気を改善
することが可能となります。それではなぜ鼻呼吸がいいのでしょうか?それは、
①「病気」に罹りにくくなります
鼻呼吸をすると鼻から入った細菌や花粉などのアレルギー源が鼻毛や花の粘液に絡み取られます。
そして鼻の奥にある扁桃リンパ組織が、肺に入らないよう護ってくれます。また鼻を通るときに空気が
暖められたり、湿り気も加わって、喉や肺への刺激を少なくしてくれます。
鼻はいわば「空気清浄器」と「加湿器」の性質を兼ね備えています。
②「むし歯、歯周病予防」の効果があります。
これには唾液が大きく関係しています。口をあけたままだと唾液が蒸発して口腔内が乾燥し、細菌が
繁殖しやすくなります。その結果、むし歯や歯周病が悪化しますが、鼻呼吸をすることによってそれが
改善され、口臭予防にもなります。
③「ストレス解消」にもなります。
ヨガをされる方はご存知かもしれませんが、右の鼻から吸うと交感神経を刺激して活力が出ますし、
左の鼻から吸うと副交感神経を刺激して気分が落ち着き、リラックス効果もあると言われています。
睡眠中は鼻呼吸を交互にすることによって体と脳を効果的に休めています。また口呼吸よりたくさんの
酸素を脳に取り入れることにより集中力アップにもつながります。


Q:むし歯でもないのに歯がしみます。

 A:『象牙質知覚過敏症』が考えられます。
これは色々な原因で歯の象牙質が露出し、歯ブラシの毛先や、甘いもの、冷たい飲食物とか、
風が当たるときに感じる 一過性の痛みのことをいいます。
原因としては
①歯周病によって歯の周りの骨が溶かされ、その結果 歯ぐきが痩せたもの。
②過度のくいしばり・歯ぎしり、悪い噛み合わせにより、エナメル質が欠けてしまったもの。
③ブラッシング圧が強く、歯ぐきが痩せてしまったもの。
④酸蝕症によるものによるもの(酸っぱいものだけでなく、暑い季節のスポ―ツドリンクやコーラ、
ソーダなどが原因となることもあります(pH3.8位で砂糖も多いため))。
⑤加齢が原因の歯ぐきの退縮によるもの 
⑥歯科治療による一時的なもの(ホワイトニング、歯石除去)などが考えられます。
対処法として“シュミテクト”などの歯の神経の興奮を抑える薬(硝酸カリウム)を配合した歯磨き粉を
使うことにより治る場合もあります。サンプルを差し上げます。
当院ではそれぞれの原因に応じた治療法を選択します。
①ブラッシング圧が強い場合は、柔らかい歯ブラシの使用、適切なブラッシング圧を歯科衛生士が
指導します。
②過度のくいしばり・歯ぎしり、悪い噛み合わせによるものはマウスピース作製や噛み合わせの調整、
矯正治療が必要です。
③“歯ブラシをしないと→プラークがたまる→プラークの中のむし歯菌が酸を作り歯の表面を溶かす”
という負のサイクルが待っています。そうならないようにするには、歯の再石灰化を促すことが必要で、
フッ化物の塗布が有効です。
④即効性がある治療法としては象牙質の露出部分を被覆してコーティングする薬が有効です。


Q:歯と口の健康が全身の健康に関係あると言われていますが。

 A: 近年、歯と口の健康が全身の健康と深く関係していることが報告されています。
例えば高齢者の残存歯数とアルツハイマー型認知症との関係については、物をよく噛んで食べる
事ができなければ中枢神経が刺激される事も少なくなり、残存歯数が少ない人ほど脳の一部
(海馬や前頭葉)が委縮する傾向にあることがわかっています。
残存歯数の多い人や、たとえ歯がなくても義歯が適切に装着されている人ほど認知症に罹患
しにくいということです。
また歯周病について言えば、歯周病によって糖尿病が悪化し、逆に糖尿病が歯周病をより進行
させることが証明されていますし、アテローム性動脈硬化部位から歯周病原菌の遺伝子が検出され、
口の中の炎症がアテローム性動脈硬化の誘因の一つになる可能性が高いと考えられています。
歯周病による細菌感染と局所の炎症が直接、糖尿病や血管系疾患などの生活習慣病に悪影響
を及ぼす可能性があることがわかってきたのです。
さらに歯科医院における口腔ケアについても、高齢者肺炎のうちの大部分を占める誤嚥性肺炎の
発症率が適切な口腔ケアによって著しく低下することはすでに知られておりますが、がん患者の治療
前や治療開始後に歯科医師や歯科衛生士による専門的口腔ケア(周術期口腔ケア)を行うと、
術後合併症の減少や早期離床、早期経口摂取の開始、在院日数の短縮といった様々なメリット
があることが統計的に明らかになっております。
歯科医療が全身医療の質の向上に寄与するデータは数多くあります。
健康で快適な人生を送るためには、歯と口腔の健康が伴ってこそ、理想的な健康長寿を送ることが
可能になると私は考えています。


Q:歯の治療をしたのに詰め物がすぐ取れるんですが。
A:一度詰めた治療用の詰め物(インレーやクラウン等)が取れる原因のほとんどは二次カリエス(再度
できたむし歯)や歯が欠けたことが原因です。
その時点でむし歯が進行していることがあるので早めの受診をお勧めします。
治療中の詰め物などは仮の詰め物なので、歯間ブラシやフロスをすると取れやすいと思われます。
気を付けてブラッシングしてください。


Q:ガムをかむことが歯磨きの代わりになりますか?
A:ガムを噛んだら歯磨きをしなくていいというわけではありません。
ですがガムを噛むことによって唾液の分泌が良くなり、噛む筋肉も鍛えられるので、ガムを噛むこと
自体は大変良いことです。
ガムに含まれる甘味料がキシリトールなど、むし歯の元にならないものであることは必須です。


 


 

 

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